
20代前半、3年ちょっとジーンズショップに勤めていた経験があります。
接客、ミシン、買い付けなどいろいろな仕事をさせていただきました。
当時、「レプリカジーンズ」がブームになっていました。
「レプリカジーンズ」とは、ヴィンテージLEVI'S501XXの色落ちを現代に再現させようと生地からこだわって制作されたジーンズのことです。
ラッキーなことに私が勤めていたショップは
WAREHOUSEやMcCOY'Sの扱いもあり私も履いておりました。
糊付きの硬い状態(リジッドデニム)から糊を落として履き込み
自分の体にあったシワ(アタリ)を出して色落ちを楽しむ。
歳月が経つほど味わいが出てくるので、
一度育て始めると年単位で楽しめるのも魅力でした。
(マニアックな内容になってごめんなさい)
しばらく月日は経ってしまいましたが、昨年自分の中でジーンズを育てたい気持ちが
湧いてきて、LEVI'S501XXの復刻版を購入しました。
ショップに勤めていたころにもLEVI'S501XXの復刻版は出ておりましたが
アメリカ製ということもあってなかなか入庫がありませんでした。
また、レプリカジーンズが流行っていたこともあって
自分で履こうと思うこともありませんでした。
今までLVC(LIVE'S VINTAGE CLOTHING)を履いたことがないこともそうですが
「LIVE'Sというブランド」ということが購入を決めた理由でした。
LIVE'Sは1853年、労働者向けにキャンバス地を使ったワークパンツを制作したところから始まった歴史あるブランドです。(語ると長くなるので歴史は割愛します)
この「歴史ある」がポイントで、歴史=物語(ストーリー)があるということ。
心惹かれる理由は、この部分だと自分なりに解釈しています。
何かを選ぶ時、多くの人はそのブランドが持つストーリー(歴史や想い)に共感し
商品からもそのストーリーをが感じられた時、自分で自信を持って選べるのだと思います。
前置きが長くなってしまいましたが、本題に入ります
ブランドにはストーリー(歴史や想い)が必要だということです。
エイティ・プロではブランディングに力を入れておりますが
ストーリー(歴史や想い)を大切にしています。
これは、ブランディングに最も必要な「コンセプト」にも通じてきます。
クライアントの社長さんや時にはスタッフさん達とじっくりお話しをさせていただき
丁寧にコンセプトを抽出していきます。
脚色するのではなく抽出。全て事実に基づいたストーリーが心を動かすのだと思います。
歴史がなくても、強い想いがあればストーリーを表現することは可能です。
コンセプトをもとに活動していき、長く愛されるブランドになる。
そうすることで歴史も育まれて、深みが出てくる。
心を動かすストーリー(歴史や想い)をブランドとして表現するのは
決して簡単なことではありません。
エイティ・プロは、クライアントのブランドを考えて
プロとしてデザインと日々向き合っています。
今日出てきた「コンセプト」。これからも何度も出てくるキーワードになりますが
そこに関しては今後の記事で。
最後に一枚写真を。

これは先月自分の誕生日に自分で買った、LIVE'S501XX 1947モデル。
(一番最初の写真はLIVE'S S501XX 1944大戦モデル)
糊落とし、水洗い、脱水をして縮めた状態にもう一度糊付けして
一晩自然乾燥させたものです。
ジーンズが自立します!!
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